若い世代がダメになったのではない。そう育てたのは私たちだ。
2026-03-27
若い世代がダメになったのではな...

若い世代がダメになったのではない。そう育てたのは私たちだ。
 
若い頃、私は「欲しいもの」があった。
 
いい腕時計、いい教育、いい仕事、車、家。
誰かに言われたからではない。持っていなかったから欲しかった。
 
だから働いた。必死に。
 
好きかどうかではない。
やるしかなかったからだ。
 
今の若い世代を見て、人はこう言う。
 
「やる気がない」
「何も欲しがらない」
「努力しない」
 
私はそうは思わない。
 
彼らは、私たちがそう育てた通りになっているだけだ。
 
正直に言おう。
 
私たちは彼らにすべてを与えた。
 
より良い教育。
より安全な環境。
より快適な生活。
より便利な社会。
 
苦労を取り除いた。
 
そして今、「なぜ頑張らないのか」と言っている。
 
不足を知らなければ、飢えは生まれない。
 
自分で手に入れる必要がなければ、価値も感じない。
 
何でも手に入る環境では、追いかける理由がなくなる。
 
これは彼らの問題ではない。
 
私たちの責任だ。
 
次の世代を楽にしてあげたい。
それは自然なことだ。どの時代もそうしてきた。
 
だが、やり過ぎた。
 
苦労だけでなく、「必要性」まで取り除いてしまった。
 
必要性がなければ、努力は選択になる。
 
だから今の若者は言う。
 
「車はいらない」
「家もいらない」
「そういう人生じゃなくていい」
 
それを私たちは「怠け」と呼ぶ。
 
本当にそうだろうか。
 
これは、私たちが作った環境の“結果”ではないのか。
 
しかし問題はここからだ。
 
社会そのものは、決して楽になっていない。
 
競争はある。
ビジネスは厳しい。
結果は求められる。
 
自分を追い込む力がなければ、
どれだけ環境が整っていても通用しない。
 
これは若者を責める話ではない。
 
責任を取るべきは、私たちだ。
 
甘やかした。
守りすぎた。
与えすぎた。
 
だから今、問うべきはこれだ。
 
私たちは彼らを「生きていけるように育てたのか」
それとも「ただ楽に生きられるようにしただけなのか」
 
この二つは、まったく違う。
 


 
 





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