なぜ日本の中小企業はアメリカを目指さないのか?
2026-06-24
日本の中小企業が海外展開を考えるとき、多くの場合、最初に名前が挙がるのは中国、台湾、ベトナム、フィリピン、インドネシアなどのアジア諸国です。もちろん、地理的に近いことや、成長市場であることは大きな理由でしょう。
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なぜ日本の中小企業はアメリカを目指さないのか?
日本の中小企業が海外展開を考えるとき、多くの場合、最初に名前が挙がるのは中国、台湾、ベトナム、フィリピン、インドネシアなどのアジア諸国です。もちろん、地理的に近いことや、成長市場であることは大きな理由でしょう。
しかし私は、今の円安環境を見ると、むしろ北米市場を真剣に考えない理由は少ないのではないかと思います。
よく「言葉の壁」が理由として挙げられます。しかし、中国語、ベトナム語、タガログ語、インドネシア語も日本人にとっては外国語です。アメリカだけが特別に言葉の壁が高いわけではありません。
では、なぜアメリカなのでしょうか。
まず、市場規模です。アメリカは世界最大の消費市場であり、一度受け入れられれば、日本国内では考えられない規模のビジネスチャンスがあります。
次に、購買力です。同じ製品やサービスでも、日本より高い価格で販売できる場合が少なくありません。特に現在の円安は、日本企業にとって大きな追い風です。
さらに、日本製品や日本のサービスに対する信頼も依然として高いものがあります。品質、誠実さ、きめ細かなサービスは、日本企業の強みとして評価されています。
もちろん、アメリカ市場は簡単ではありません。競争は激しく、法規制もあります。しかし、それは東南アジア市場でも同じです。むしろ知的財産権や契約文化が比較的整備されている点では、アメリカの方が安心してビジネスができる分野もあります。
私自身、1987年にアメリカで会社を創業し、約40年近くビジネスを続けてきました。その経験から言えるのは、「アメリカ市場は遠いようで、実は思っているほど遠くない」ということです。
もしかすると最大の障害は、言葉でも距離でもなく、「アメリカは難しい」という先入観なのかもしれません。
円安が続く今こそ、日本の中小企業はもう一度、太平洋の向こう側に目を向けてみる価値があるのではないでしょうか。アジアだけが海外市場ではありません。世界最大の市場が、今もそこにあるのです。
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